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クイズ体験会・小学生の部(東京会場第1回)について

2017/08/23 blog

一般社団法人日本クイズ協会(以下、協会)・会長の齊藤喜徳です。8月20日(日)に協会としては初めてのイベントとなる「高校生以下向けクイズ体験会」(小学生の部、中学生の部、高校生の部)を東京で開催いたしました。都合で参加できなかったり、9月10日(日)に大阪で開催する体験会への参加を検討中の方に向けて、当日の模様や参加者の皆様から寄せられた感想をご紹介してまいります。

 

まず最初は小学生の部です。実は体験会プロジェクトを立ち上げた当初から、小学生の部の開催には難色を示すスタッフもいて、色々と不安な点がありました。やはり、低学年と高学年では学習レベルや知識量にも大きな差がありますし、中高生と違ってクイズを楽しむ上でのマナーや約束事を、その場で言って聞かせることが難しいのではないかと思われたからです。

 

しかし、ふたを開けてみると、学年差が出ないように考慮した問題や、早押しクイズでも高学年の子が正解したときに獲得できるポイントを低くしてハンデをつけたことなどが功を奏して、最年少の1年生の男の子にも最後まで一生懸命クイズに取り組んでもらうことができました(※今回3年生以上を対象としましたが、ぜひ参加したいと熱烈にアピールしてくださったのでご招待しました)。さらに、もう1つ懸念していたマナー面も、みんな名前を呼ばれると元気よく「はい!」と返事をしてから解答者席についたり、クイズにも大きな声でハキハキと前を向いて答えるなど、逆に、大人が手本としたいくらいしっかりとしていました。最終的に優勝者は4年生の男の子、6年生の双子のご兄弟が2位と3位を分け合い、もう一人4年生の男の子が同点で3位でした。

 

 

終了後には、会場で直接「また来ます」「次はいつですか?」という子どもたちの声を聞くことができて、本当に小学生の部を行ってよかったと思いました。また親御さんたちからも前述の6年生の双子のお母様に「ファインプレーを自慢しあっていました」という微笑ましいエピソードとともに、「また次回、ぜひ開催してください。必ず参加します」と言っていただけるなど、丁寧なお礼や感想がたくさん届きました。その中でも、前述の最年少の1年生の男の子のお父様からは、クイズが持つ教育的側面についても、このような声を寄せていただき、とても興味深く拝読いたしました。

 

“近年教育界では「アクティブラーニング」が主張されていますが、個人的にクイズは能動性が非常に高い学習法と感じています。解答者からの知識を素早く正確にアウトプットする作業だけでなく、作問側の、例えば三択で解答側が選びそうな選択肢は答えを理解してないと出てきませんので、答えを理解した上で問題を作って相手に出すという作業は学習効果を高めうる作業だと思っています。”

 

「教うるは学ぶの半ば」ということわざもあるように、人に何かを教えるとき、半分は自分にとっての勉強にもなります。答えるだけでなく、問題を作って出し合うクイズには、まさに一石二鳥の学習効果を得ることができる要素が多分に備わっていると言えるでしょう。ちなみに、こちらのお父様はご家庭でも父子でクイズを出し合い効果を検証中とのことです。

 

青少年の教育に寄り添ったクイズの普及を推し進めたいと考えている協会としても、このような意見はとても励みになります。我々もまさに「教うるは学ぶの半ば」、これからも体験会を通じてクイズが持つ様々な可能性について、子どもたちや保護者の皆様から学ばせていただきたいと思います。
(中学生の部に続く)