7月15日、全国の高校生を対象にした「第2回ニュース・博識甲子園」の予選が全国で開催されます。日本クイズ協会には全国の高校から続々と参加申し込みが届いています。第2回大会の開催を前に、「第1回ニュース・博識甲子園」の参加校から寄せられた体験記をお届けします。
3回目は全国大会で5位に輝いた仙台第二高校・鄭チーム(鄭・両方・川嶋)の川嶋くんです。
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予選
お久しぶりです。「イデア界」のシャツを着ていた仙台第二の川嶋です。昨年の大会では誠にお世話になりました。昨年の今頃は読売の中高生新聞を読みながら、「面白そうな大会があるなー」と思っていました。
その後、当時の会長にチームに勧誘され、ワクワクしながら予選会場に向かいました。問題としては本質を問うものが多く、「田中健一さん感があるなー」と思っていました。(名著『至高のクイズ Ⅰ・Ⅱ』で勉強したものです)
全国4位という結果は望外そのもので、テレビで見た人と比肩している!、と舞い上がったのも束の間、ケアレスミスがなければ、と少しの後悔を覚えました。
全国大会
いよいよ本番。高1は僕のみ、しかも強敵ばかりだったので、1問でも正解できたら御の字かな、と思っていました。第1問目は「ベイルート」でしたね。いわゆる普通のベタ問に少しストローク(前振り)が加えられている問題でした。これには慣れていない人もいると思い、あまり地域格差は考慮に入れなくてもよいと考えました。
2問目「PHS」。大会史上初の正解をいただきました。ありがたい。その後、「土偶」「モンスターストライク」「風呂敷」を正解。何となく流れが傾いているような気がして、動揺を隠すのに必死でした。ラストは「おっさんずラブ」で1抜け。芸能が得意な上、ジェンダー史に関心があったことが幸いしました。結果的にはこれで仕事納めとなりましたが、チームメイトあっての決勝進出であることは自明なのであります。
この1日のことは今後の長い競技人生の中で忘れることができないでしょう。僕は「ただのクイズ好き」から「強豪たちを破った男」になりました。在仙のクイズの先輩たちからはお褒めに預かりました。学校でも一目置かれたり、ネタ枠になったり。まぁ、悪くないでしょう。しかし、何より嬉しかったのは書籍やウェブサイトに掲載されたことです。良いことで。これは悪いことが出来なくなりましたなぁ。
最後に
今年から参加される皆様へ。私服高校の方は目に入りやすいシャツを着ると吉でしょう。ただし責任は負いません。冗談はさておき、普通の大会より「クイズの外の世界の感覚」が重要になる大会だと感じました。視野を広げることが近道だと思います。
最後に。この大会は「クイズ大会」としてはもちろん、「ショー」としてのクオリティも高く、とても無料で参加できるものとは思えませんでした。問題作成者の田中さん、司会の日高さん、問い読みの齊藤さん、引率の方々(我々は神尾さん)、その他の関係者の皆様、本当にありがとうございました!またいつかお会いするときはよろしくお願いします!
(仙台第二高校・川嶋)
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第2回ニュース・博識甲子園の参加申し込み締め切りは6月30日。エントリーはこちらからどうぞ。
写真=いずれも日本クイズ協会
クイズ大会参加者の体験記はこちら
▼高校生向け:ニュース・博識甲子園体験記
#1 望外の結果から全国6位に 本気でクイズに向き合った(慶應義塾・高野くん)
#2 「ニュースならいけるかも」と参加 クイズに対する姿勢が変わった(仙台第二・鄭くん)
#3 「ただのクイズ好き」から「強豪たちを破った男」に(仙台第二・川嶋くん)
#4 強豪校とクイズできることが何よりの喜び(川越・尾崎くん)
#5 カメラ気にせず一心不乱に。クイズに没頭する夏を(旭丘・木下くん)
#6 競技クイズ人生初の大舞台 校内外にクイ研の活動知ってもらえた(松本深志・富取くん)
#7 全国の高校から刺激受け、チームで大会中にも成長(栄東・安達くん)
#8 今年は僕がチームを引っ張って連覇を(栄東・佐藤くん)
#9 後輩2人のナイスフォローに助けられ優勝。今年は学生スタッフとして恩返し(栄東・森田くん)
▼社会人向け:JQSグランプリ体験記
#1 一般常識だけでも手練のクイズプレイヤーと戦える
#2 女性が得意なトレンド問題にチャンスあり
#3 遠方の人も参加しやすいクイズ大会