7月15日、全国の高校生を対象にした「第2回ニュース・博識甲子園」の予選が全国で開催されます。日本クイズ協会には全国の高校から続々と参加申し込みが届いています。第2回大会の開催を前に、「第1回ニュース・博識甲子園」の参加校から寄せられた体験記をお届けします。
8回目は優勝した栄東高校・安達チーム(安達・森田・佐藤)の佐藤くんから届いた体験記です。
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予選
僕がニュース博識甲子園に挑んだきっかけは、部活の顧問から本格的な競技クイズ大会としてこの大会が紹介されたことでした。顧問から「必ず勝て」と言われて挑んだこの大会、プレッシャーはものすごく大きかったです。チームのメンバーである2人の先輩方に迷惑をかけないか、非常に不安でした。
7月16日の予選会は、「上位10チームに入れればいいから、よほどのミスをしなければいける。落ち着いて挑もう」と決めていました。いざ解いてみると普段の大会で出されるものではない問題が多い印象でした。たまたま自分の知ってたものが多く出され、僕としては感触は良かったです。苦手な時事問題もチームで対策した甲斐もあってかなり回収できました。
結果はなんと全国一位。しかも個人成績では僕が一位。それを知った時は非常に驚きました。来たる全国大会に向けて、敗退してしまった他の栄東のチームの思いも背負って頑張ろうと意気込みました。
全国大会
8月25日、いよいよ本戦を迎えました。相手は名だたる強豪たち。正直勝てるか不安でした。最初の勝ち抜け早押しクイズは僕が失速してしまってギリギリの通過となり、チームに迷惑をかけてしまいました。早押しがまだまだだなということを痛感させられました。
次のジャンル別ボードクイズは、自分の得意分野ということもあって、自分が答えた問題は全問正解でき、チームの一位通過に貢献できました。
いよいよ迎えた決勝。相手は開成。手強い相手です。試合はほぼ互角に進みました。形式は僕の苦手な早押しクイズでしたので、自分が足枷にならないか不安でしたが、相手のお手つきでこちらに流れてきた問題を先輩方がほとんど僕に取らせてもらい、僕は早押し正解実質一問で勝ち抜けられました。ありがとうございました。その後試合はかなり縺れましたが、相手もマッチポイントの中、安達先輩が相手のお手つきをしっかりと回収して優勝しました。優勝した時はとても嬉しかったです。
最後に
今年もニュース博識甲子園が開催されると聞き、非常に嬉しいです。僕は今年も挑戦しようと思っています。しかし、森田先輩はもう栄東にはいなく、安達先輩も高3で受験勉強メインの生活を送っておりあまりクイズはできません。昨年の優勝はほとんどが先輩方2人のおかげでした。今年は僕がチームを引っ張って優勝し、連覇を達成できるよう努力を重ねたいと思います。
最後になりますが、昨年のチームメイト、安達虎太郎先輩と森田晃平先輩、大会を主催してくださった日本クイズ協会様に感謝の意を表して、筆を置かさせていただきます。
(栄東高校・佐藤)
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第2回ニュース・博識甲子園の参加申し込み締め切りは6月30日。エントリーはこちらからどうぞ。
写真=いずれも日本クイズ協会
クイズ大会参加者の体験記はこちら
▼高校生向け:ニュース・博識甲子園体験記
#1 望外の結果から全国6位に 本気でクイズに向き合った(慶應義塾・高野くん)
#2 「ニュースならいけるかも」と参加 クイズに対する姿勢が変わった(仙台第二・鄭くん)
#3 「ただのクイズ好き」から「強豪たちを破った男」に(仙台第二・川嶋くん)
#4 強豪校とクイズできることが何よりの喜び(川越・尾崎くん)
#5 カメラ気にせず一心不乱に。クイズに没頭する夏を(旭丘・木下くん)
#6 競技クイズ人生初の大舞台 校内外にクイ研の活動知ってもらえた(松本深志・富取くん)
#7 全国の高校から刺激受け、チームで大会中にも成長(栄東・安達くん)
#8 今年は僕がチームを引っ張って連覇を(栄東・佐藤くん)
#9 後輩2人のナイスフォローに助けられ優勝。今年は学生スタッフとして恩返し(栄東・森田くん)
▼社会人向け:JQSグランプリ体験記
#1 一般常識だけでも手練のクイズプレイヤーと戦える
#2 女性が得意なトレンド問題にチャンスあり
#3 遠方の人も参加しやすいクイズ大会