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クイズ体験会・高校生の部(東京会場第1回)について

2017/08/25 blog

「高校生以下向けクイズ体験会」のレポート、最後は高校生の部です。

 

未経験者がほとんどだった小・中学生の部とは異なり、高校生の部の参加者は経験者が多く、クイズ研究会に所属している1年生も参加してくれました。そこで、決勝戦を用意するなど、さながらミニワンデーマッチ形式で実施しました。

 

まず最初のウォーミングアップの早押しクイズでは、誤答のペナルティーを小・中学生の部と同じく「1回お休み」と緩めにしたので、経験者が多いだけに叩き合いや問題つぶしなど心配しましたが、皆さん大変マナーがよく杞憂に終わりました。ほぼ未経験者の高1男子がトップで勝ち抜け、大喜びしていた姿が印象的でした。初めて自分の早押し機のボタンがついて正解できたファーストアンサー、そして初めての勝ち抜けは、どちらも彼にとって大切な思い出となることでしょう。この生徒さんは最終的に決勝戦にも残って第3位に輝くなど大活躍でした。

 

また中学生の部と同じく、予選の早押しクイズの間には脱落形式の〇×クイズを実施したのですが、「出題意図を考えよう」とか「正解が発表されたとき面白いほうにしよう」など、初心者らしからぬ鋭い意見も飛び出し、大いに盛り上がりました。

 

最終結果は、クイズ研究会所属の高1男子が優勝。決勝戦の3〇2×(3問正解で優勝、2回不正解で失格)では、終始、経験者ならではの慎重かつ大胆な攻めの姿勢が光りました。そして唯一の高3男子が最高学年の意地をみせて第2位、前述の高1男子が第3位でした。

 

総じて高校生たちは経験が少ないながらも、早押しクイズでは勝負を意識した駆け引きをするなど、体験会とは思えない中々見応えある戦いを見せてくれました。これからの活躍が楽しみです。

 

 

終了後、小・中学生と同じく高校生からも次回の開催を熱望されて、本当に開催した甲斐があったと思いました。また、さすがに高校生ともなると、スマホで仲よく連絡先を交換し合う姿なども見られ、こちらとしてもこの体験会から高校生たちの新たなクイズの輪が広がれば喜ばしいかぎりです。

 

さて、前回、中学生の部のご報告で「仮に在籍校にクイズ研究会があっても、個々の部員がそれぞれ存分にクイズを楽しめているかと言うと、実はそうでもないかもしれません。」とお話した理由は、ほとんどの中高のクイズ研究会に運動部のコーチのような指導者やクイズに長けた顧問の先生が不在のため、よほど優秀な生徒さんが仕切っていないかぎり、初心者に配慮した練習メニューなどが用意されていないという現状があるからです。部活動でほとんどボタンをつけて正解することができず、大会も柔道で言えば無差別級ばかりのため、参加しても結局見ているだけとなってしまい、せっかくクイズ研究会に入っても挫折してしまう初心者の生徒さんが少なくありません。

 

今回、第1位になった生徒とそのお仲間も、クイズ研究会の部員とはいえ今春始めたばかりの1年生だったようなので、恐らくたくさんボタンがついて、しかも正解することもできて本当に楽しかったのではないでしょうか。もちろん強い先輩の胸を借りることも必要ですが、ボタンがつかなければ、その時間は見ているだけと同じです。やはりクイズは正解できないと面白くありませんし、どんな事でも楽しくないと長続きしません。

 

こうした現状も踏まえクイズ協会としては、この高校生以下向け体験会を、未経験者には限定せず、経験の浅い初心者にも開放していきたいと考えています。また体験会でスタッフを務める「普及指導員」の認定制度の準備も同時に進め、東京と大阪以外でも体験会が開催できるようにしていきます。

 

さらに日高大介さんをはじめとするプロのクイズ作家さんやイベンターの方にもお手伝いいただき、新規の参加者やリピーターが増えたとしても、参加者ひとりひとりが楽しめる他ではちょっとお目にかかれない一味違うクイズをご用意してまいります。

 

「また次も参加したい」、そう言ってもらえることが私たちの喜びです。スタッフ一同、早押しボタンを押すときのあのキラキラした目と、お父さんやお母さん、兄弟や学校の友だち、そして未来のライバルたちと興奮気味に問題を振り返る姿を、何度でも見たいです。

 

まずは関西圏の皆様、来月9月10日(日)に開催する第1回の大阪会場編でお会いしましょう!