何名かの高校生の方から、「春や秋の大会に参加したいがお金が用意できない」「春や秋の大会の詳しい形式がわからないため登録すべきか迷っている」「学校非公認なので顧問の先生がいないがどうしたらいいか?」といったお問い合わせをいただいています。お問い合わせ本当にありがとうございます! そして、まだまだ皆さんにお届けできている情報量が少なくて、ごめんなさい。
個別に返信もさせていただいておりますが、その内容をあらためてこちらで発信したいと思います。
いま高校でクイズに取り組む多くの高校生の皆さんにとっては、高校生を対象としたテレビのクイズ番組や、クイズの世界で開催されているオープン大会など、たくさん活躍の場があると思います。
しかし一方で、交通費その他の条件面でオープン大会に遠征することは難しい地方在住の高校生や、テレビのクイズ番組だと芸能活動扱いとなり学校から出場を許可してもらえない高校生もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ニュース・博識甲子園」をはじめとする協会の活動は「従来のクイズ大会では参加できなかった高校生が、学校に活動許可をもらうことによって堂々と出場できる大会を作り、参加できる高校生の幅を広げ、よりクイズ界の裾野を広げる」ことを目指しております。条件は異なっても、クイズに興味を持つあらゆる高校生が公平な条件で参加できることを第一に考えて、現在準備をしております。
例えばマンガの場合だと、高校生のうちにpixivなどに投稿して注目されたり、賞に応募してプロデビューする人もいますよね。また、全国のマンガ作家が集まって自分たちの作品を見せ合い、それを頒布するコミックマーケット(コミケ)のような場もあります。それとは別に、高校の漫画研究部には「まんが甲子園」という公的な大会があります。「ニュース・博識甲子園」はこの「まんが甲子園」のような位置づけを目指しています。クイズの魅力や楽しさを広く発信されているテレビのクイズ番組や、自治と自由な表現が確立するオープン大会とともに、それぞれ違う役割で高校生のクイズ活動を応援していければと考えています。
高校生の皆さんは1人1人、学校のルールもご家庭の事情もクイズに触れる環境も異なるでしょう。我々協会は、選択肢が増えることが大切であると考え、夏の大会は団体登録をしていない高校の生徒も参加でき、逆に秋と春の大会は団体登録をした高校の生徒のみご参加いただくということにしました。
具体的には学校の先生にご協力を仰ぎ、第一次予選を検定試験のような形で学校ごとに行っていただいて、上位を選抜、その後リモートによるクイズを行うことを考案中です(秋の大会は個人戦ではありますが、学校ごとに管理者として先生の登録が必須となります。非公認の場合は担任の先生かどなたかにご協力いただく必要があります。夏の大会で学校同意書に署名してくださった先生にご相談いただくのが良いかと思います)。
こういうご時世なので当面はリモート大会になるとは思いますが、リモートですので全国どこの高校でも参加が可能となります。また、大会が軌道に乗り、コロナ禍が収まった日には、かつて第1回・第2回の「ニュース・博識甲子園」がそうであったように、会場に集まってのクイズを行いたいと思っていますし、その日が一日も早く来ることを願っています。
なお、1万円の団体登録料についてですが、こちらは1大会ごとでも、1個人ごとでもなく、団体ごとの年間登録料となります。人数での頭割りとなりますので、例えば部員が10名であれば、年間1000円、部員が20名の場合は年間500円の換算です。また、秋の新人戦(個人戦)の成績上位校は、さらに春の選抜大会への出場が可能となります(春の大会に、追加の費用は発生しません)。複雑な仕組みでわかりにくくなってしまい、申し訳ありません。
部員の人数が少ない高校の方には大変心苦しいところではありますが、すでに多くの部員がいらっしゃる高校の皆さんも含めてぜひご参加いただき、高校クイズ界の裾野を広げ、クイズ界をもっと盛り上げていくために、ぜひ皆さんのお力添えをいただきたいと思っております。